ダニエル・ゲーデ(Daniel Gaede)について・・・(1)
1994年から2000年までウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めたダニエル・ゲーデは、現在ニュルンベルク音楽大学ヴァイオリン科主任教授の要職にあるが、優れた教育者として多くの逸材を輩出する傍ら、ソリストあるいは室内楽グループのリーダーとして内外の数多くの演奏会に出演し圧倒的な評価を得ている。
私(丸岡)がゲーデに会ったのは1994年暮れ、ウィーン国立歌劇場で、ウィーン・フィルの友人ギュンター・ザイフェルトに紹介されたのが最初であった。1992年夏にザルツブルクで事故死した名コンサートマスター、ゲアハルト・ヘッツェルの後任として、初めてウィーンで音楽教育を受けていないウィーン・フィルのコンサートマスターが登場した、とずいぶん評判であった。私の印象も「若々しいく柔和で優しい美男子」で音色の柔らかさが特に際立っていた記憶がある。ダニエル・ゲーデは国家公務員の父、ディートリッヒと英語教師の母、ヘルガの次男として1966年ハンブルクで生まれた。3才年上の兄トーマス、1才違いの弟セバスティアンの3人兄弟であった。
ゲーデ家3兄弟はそれぞれ5~6才から弦楽器を習い始めるが、たちまち才能を発揮した。また母親ヘルガは兄弟をバイリンガルに育てるため家庭内では英語を話した。どの写真でも感じられるように本当に仲の良い温かな家庭であった。
クリスマスパーティーでの弦楽トリオ演奏が兄弟にとって初めての室内楽体験となった。
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