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2014年1月24日 (金)

巨匠クラウディオ・アバド、逝く・・・ (2) ダニエル・ゲーデより

私が最初にマエストロ・アバドに会ったのは18歳の時で、マエストロがヨーロッパユニオン・ユース・オーケストラを指揮した時でした。私たちはマーラーの交響曲第9番を演奏しましたが、オーケストラのメンバー全員がその指揮に心を揺さぶられ深く感動しました。その後の演奏会でもマエストロが指揮する時はいつも、私たちは涙を浮かべて演奏したものです。

私がベルリン芸術大学で学んでいた頃マエストロは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任しました。私は彼の指揮するコンサートはできる限り聴くように心がけました。 ある日マエストロから私はサンモリッツ音楽祭(St.Moritz Musiktreffen)に招待されました。ナターリア・グートマン(チェロ奏者)、ポール・トルトゥリエ(チェロ奏者)、マリア・ジョアン・ピレシュ(ピアニスト)等のソリスト達と室内楽を演奏するためでした。 その後1994年に私はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任しましたが、マエストロ・アバドはすでにウィーン国立歌劇場の音楽監督の座を去っていました。それでも時々マエストロはウィーンやザルツブルク音楽祭に招かれました。再び私が驚愕し感動したのは、彼がアルバン・ベルクのオペラ「ヴォツェック」を全て暗譜で指揮した時でした。その素晴らしさは私の脳裏に今も焼付いています。 

2004年には私はマエストロから個人的な手紙を受け取りました。そこには私をボローニャ・モーツァルト・オーケストラのコンサートマスターとして招きたい旨が書かれていました。こうして私は10回にわたる企画でマエストロと一緒に演奏し、再び至福の時間を共に過ごすことができたのです。Foto私は今マエストロ・アバドの死去の報に際し、悲しみを抑えることができません。しかし一方でマエストロといっしょに極めて特別な時間を共有することができた幸運を噛みしめています。(ニュルンベルク音楽大学教授、ダニエル・ゲーデ) 

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