ピアニスト、マリノ・フォルメンティからメッセージが寄せられました。
4月13日まで外出制限が課せられているオーストリア・・・音楽の都ウィーンでは食料品店と薬局を除きすべての施設が閉鎖され、オペラ、ウィーン・フィルをはじめとする全ての芸術活動が停止しました。フレンドシップ・コンサートツアーで頻繁に利用してきたホテル・ザッハも、有名なカフェ・ザッハはもちろんレストラン、バー、ビュッフェが閉鎖されています。写真はホテル・ザッハと有名なカフェ・ザッハ。
写真(左)は若いころから長い付き合いを続けてきたホテル・ザッハの総支配人ライナー・ハイルマン、写真(右)はコンシェルジュのブッフマン・・・
偉大なピアニスト、ミラノ生まれのマリノ・フォルメンティは音楽の都ウィーンに住居を定めて、カーネギーホール等の世界の著名ホールを楽旅しています。写真(左)はウィーンのケルントナー通りで、写真(右)は横浜港氷川丸船上で。
日本の古い友人の皆様へ
お元気ですか?私は現在「外出禁止令」が出ているウィーンにいます。街はほとんど人影もなくひっそりと静まり返っています。私自身は終日ピアノの前に座っています。演奏会がキャンセルされたおかげで「本番」の重圧無しで練習をする喜びを噛み締めながら・・・まるで自分が画家か小説家になったように、ただただ作品と向き合い、自分自身の中に沈潜するように努めています。
もし今回の新型コロナウィルス感染症がなければ、この週末にはパリで、ベートーベン・イヤーにちなんで、ベートーベンのソナタ3曲を弾いてたことでしょう。
https://marinoformenti.net/beethoven-2020/
そのかわり、私はまるでコンサートがキャンセルされなかったように、これらのソナタをウィーンの自宅で弾き続けています。9月にはボンで同じプログラムでの演奏会が開催される予定です。もちろんコロナが終息すれば・・・
私はここ「封鎖都市ウィーン」の街から、日本の古い友人の皆様に連帯のエールを送るとともに、皆様のご無事を心より願っています!
Marino
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