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2022年3月

2022年3月31日 (木)

ダニエル・ゲーデからの報告(1)

ニュルンベルク音楽大学ヴァイオリン科教授であるダニエル・ゲーデから以下の報告がありました。

私のクラス(定員12名)では3名のウクライナ人学生が学んでいます。24歳の双子の姉妹と15歳の少年です。彼は中学校に通いながら私の大学のクラスでも学んでいます。

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彼らが教えてくれたことはあまりにショッキングなことです。

先週キーウ(キエフ)の郊外にあるビルにロシア軍のロケット弾が撃ち込まれました。このビルは姉妹の実家から200mの場所にあり、その時彼女たちの父親が家に居ました。幸い彼は無事でした。彼はキーウ交響楽団の音楽監督で楽団員をポーランドに避難させようとしています。ベルリンの大手招聘元の招きで近々この楽団のドイツツアーが実現します。

彼女たちの母親と10歳になる弟は、ポーランドを経てドイツに逃れ、ここバイエルンの彼女たちの家で安全に過ごしています。弟はすでにドイツの小学校に通っていますが、ウクライナにいるうちにドイツ語を学んでいました。私たち夫婦は彼女たちを経済的に支援しています。下はゲーデ夫妻、2014年3月8日仙台駅で(東日本大震災被災地応援ツアー)

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前述の15歳の少年の男性の家族は、全員ウクライナ国内に留まっています。彼らの家の近くで爆弾がさく裂した時には、家の窓がすべて破壊されたそうです。

私たちのニュルンベルク音楽大学は戦火から逃れてドイツに避難し、学びたいと願うウクライナからのすべての生徒に対し、無試験での入学を認めています。定員はなく希望者を何人でも全員受け入れます。

私はニュルンベルク音楽大学の「難民(Refugee)」対応の責任者です。来る4月11日には私たちの大学の生徒たちが演奏会を開催し、寄付金を集め売り上げと共にウクライナに寄付します。

この醜い戦争が一刻も早く終わることを祈っています。

ダニエル・ゲーデ

 

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ウィーン・フィルとウクライナ(ハラルド・クリュンペックとラファエル・フリーダーからの報告)

ウィーン・フィルがニューヨーク公演(2月25日~27日)に向かった時、ロシアがウクライナに侵攻しました。同団にはウクライナ国籍を持つ団員が4名とロシア国籍を持つ団員も4名在籍しています。それぞれが素晴らしい音楽家で、この戦争に強く反対し心を痛めています。

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これにウィーン・フィルは直ちに反応し、予定していた指揮者ワレリー・ゲルギエフと共演者デニス・マツーエフの降板を決定しました。ゲルギエフとマツーエフがともにプーチンを強く支持していることが問題とされました。そしてプログラムから急遽ロシア人作曲家の作品を外しました。ゲルギエフに代わりカナダ人のヤニック・ネゼ=セガンを指揮を務めました。

そしてウィーン・フィルは直ちに取り敢えず100,000ユーロ(約13,500,000円)をウクライナに寄付しました。またウィーン・フィルに限らず、ウィーン在住の多くの音楽家たちがチャリティコンサートに参加し、収益金を常時ウクライナに送っています。

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NPO法人フレンドシップ・コンサートのメンバーである、ラファエル・フリーダー、ハラルド・クリュンペックらも折にふれウクライナに寄付金を送っています。

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