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2023年3月14日 (火)

訃報 去る1月21日前ウィーン・フィル首席第一ヴァイオリン奏者 エックハルト・ザイフェルト(71歳・Prof. Eckhard Seifert)さんが逝去されました。

前ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席第1ヴァイオリン奏者で、同じく同団第一ヴァイオリン奏者ギュンター・ザイフェルトの実弟であるエックハルト・ザイフェルト(Prof. Eckhard Seifert)さんが、1月21日ご逝去されました。享年71歳

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謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 

「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のホームページに掲載された訃報」(原文はドイツ語です。)

1月21日、エックハルト・ザイフェルトの訃報に接し、私たちは大変な悲しみに包まれました。

彼は1952年3月1日、オーバーエスターライヒ州ヴァイヤーに生まれ、ザルツブルクのモーツァルテウムのヤロスラフ・スーチー教授を経て、当時のウィーン音楽アカデミー(現在のウィーン音楽・舞台芸術大学)のフランツ・サモヒル教授に師事しました。20歳の時、すでにウィーン国立歌劇場のオーケストラの第一ヴァイオリンのオーディションを勝ち抜き、1975年に第一ヴァイオリンの首席奏者となりました。このポジションで彼は同僚や聴衆に親しまれ、オーケストラのトレードマークのような存在になったのです。オーケストラでの活動に加え、エクハルト・ザイフェルトは、ザイフェルト・カルテットの第1ヴァイオリン奏者(1976-1980)、ウィーン・ストリング・ソロイスツのコンサートマスターとして、最も熱心な室内楽奏者の1人でした。1980年から2012年までキュッヒル弦楽四重奏団、1990年から2012年までウィーン・リング・アンサンブルのメンバーとして活躍しました。この間、ベートーヴェンやモーツァルトの弦楽四重奏曲の全曲録音や、ハイドンの四重奏曲の全曲録音など、数多くの録音に参加しています。

また、Dkfm.Angelika Prokopp Privatstiftungから当楽団に貸し出されている、1727年製のアントニオ・ストラディヴァリのヴァイオリンを7年間使用し、演奏しました。

 1999年、ザルツブルク州より功労賞(Golden Decoration of Merit)を授与され、2002年には連邦大統領トーマス・クレスティル博士より「プロフェッサー」の称号を授与されると同時に、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の名誉の指輪、2012年には連邦大統領ハインツ・フィッシャー博士からオーストリア共和国への貢献に対する名誉の銀賞を受賞しています。

 エックハルト・ザイフェルトの逝去によって、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、何十年にもわたって、オーケストラの品質と芸術的名声を支え、形成してきたメンバーを失いました。彼の人生は、決して平坦なものではなく、創立者オットー・ニコライの「常に最高のものを目指して、共に、そして自分の中で努力する」という願いに応えるためのものでした。

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